作業療法士の役割と活躍できる場所

作業療法とは?

作業療法は、身体や精神に障害がある患者さんに対し、何かしら作業を行い、できた時に健康や心の幸福度が高まる療法です。そして、その作業を通して日常生活行動の社会適応性をアップさせます。
簡単にいうと、"心"と"体"のリハビリテーションです。

◆どんな人たちを対象にする?

  体に障害があるー脳卒中、脊髄損傷、リウマチなど          発達障害があるー精神発達の遅延、脳性麻痺、自閉症など
  心に障害があるー認知症、統合失調症、アルコール依存症など     高齢者における障害ー認知症、骨折、脳卒中など

◆作業療法で対象となる活動は、日常生活活動や、仕事、遊びなど生活に関わる全ての諸動作であり、治療対象者によってその作業活動は様々です。

  まず、1つは基礎能力、運動機能や精神機能の基本的な能力を改善します。次に応用能力、食事や排泄など日常生活に関わる能力。
  最後に社会生活適用力、地域活動への参加や社会への復帰ができるようになります。

作業療法士はどんなお仕事をしてるのか?

リハビリ医学の代表的な職種の1つが「作業療法士」です。詳しくどのようなことを行う人かを理解している人は意外と少ないのではないでしょうか。
作業療法士は、脳性麻痺・認知症・統合失調症などの精神疾患を持つ患者さんを対象に、書く・食べるなど手や指先の細かい作業の機能回復をサポートするお仕事です。
着替えを自分でできる、料理ができるなど、日常生活を送る上で必要な日常生活活動(ADL)ができるよう、そして職場復帰ができるよう、医師、専門職種と相談しながら作業活動を用いて指導・援助します。作業活動には、手芸や絵画、音楽、読書、ボードゲーム、料理、生活訓練など指先を使ったり、完成する際の達成感につながる作業までたくさんあります。
立つ・座るなど大きな動作を行う理学療法士と比べると、作業療法士は指先を使う細かい作業を伴うリハビリが多いかもしれません。
患者さんの趣味趣向を見極めることも、作業療法士の大切なお仕事です。心のケアも行いますので細やかなコミュニケーションスキルを要するお仕事と言えます。

作業療法士になりたい方・・・
定められた養成施設を修了した後、国家試験にパスする必要があります。合格率は、毎年90%前後と比較的高いので挑戦しやすい資格です。

活躍場所は医療現場、福祉など、ニーズが高まっている

活躍できる場所は、病院・介護施設・障害者福祉施設・児童養護施設などさまざま。病院ではリハビリ室の勤務が大半です。患者さんの生活スタイルによって、病棟に行くこともあります。また、フルに作業療法士として活躍ができるのは、福祉の現場です。高齢化社会に伴い、どんどんニーズは高まっています。近年では音楽療法士、園芸療法士などの民間資格も誕生しており、スキルを磨くこともできますよ。その他にも、行政や企業でも活躍している作業療法士もいます。作業療法士は、社会的ニーズの高い職業です。
就職したい、転職したいという方は、友人・知人から情報を得たり、情報収集が苦手な方には、人材紹介の会社のコンサルタントに相談することをおすすめします。

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