看護師のお仕事の魅力とは?勤務先ごとのメリットに注目

看護師のお仕事の魅力やメリット

看護師の資格を取得するには

看護師の資格を取得するには

看護師のお仕事の魅力やメリットには、経済的なものや社会貢献的なものなど多数のことが挙げられます。まずは、看護師資格について確認し、そのうえで魅力やメリットについて見ていきましょう。
看護師になるには、看護師国家試験に合格しなければなりません。受験資格を得るには、大学や3年制短大の看護系学科を卒業するか、病院や大学の医学部に付属する3年制看護学校を修了する必要があります。
国家試験の合格率は例年90%前後くらいなので、しっかりと勉強して臨めば多くの人は取得できると思われます。しかし、人の命を預かる仕事なので、机上の知識だけではなく看護実習で体感し学んだことも活かせるよう心がけねばなりません。
近年、看護師の求人は増加傾向にあります。その理由は、高齢化社会を迎えていることや勤務体制が2交代から3交代に変わりつつある、といったことです。これらも相まって、看護師資格を取得すると仕事に困らないともいわれています。

給与が高い

給与が高い

看護師の給与は同じ年代の他職種に比べると、高額な傾向にあります。
具体例として、日本看護協会が発表した「2018年 病院看護実態調査」に基づき、税込給与総額の平均給与額を見ていきましょう。

  • 高卒+3年課程卒看護師263,551円
  • 大卒の新卒看護師271,381円
  • 勤続10年の看護師(31~32歳、非管理職)322,111円

これは一般企業に勤務する同年代に比べると、7~8万円ほど多い額です。多くの専門知識が必要なうえ、人間の命に関わる仕事なため社会的な評価が高いという現れだといえます。
社会人になると実家暮らしでも一人暮らしでも、多くの人は金銭面で自活をするでしょう。その際に給与が高いと、買い物や旅行、習い事などを通してプライベートが充実しやすくなります。
また、経済的に安定していると男女ともに結婚を視野に入れやすくなります。自分の生活はもちろんのこと、育児や老後の計画も立てやすいというベネフィットも魅力的です。

参照元:公益社団法人 – 2018年 病院看護実態調査
https://www.nurse.or.jp/nursing/home/publication/pdf/research/94.pdf

看護師の活躍場所

看護師の活躍場所

看護師が勤務するところといえば、まずは医療機関を思い浮かべるかもしれませんが、実は多岐にわたって活躍することができます。また、それぞれの勤務場所においてメリットがあるので詳しく見ていきましょう。

総合病院

いくつもの診察科や病床を持っている医療機関に勤務する場合は、診療科ごとに配属されます。そのため、ある科に特化した知識や看護スキルを身につけることが可能です。自分自身が突き詰めたい分野がある方に適しているといえるでしょう。
また、病棟に配属された場合は夜勤勤務もあるため、給与の面でも期待ができますね。
医療機関によっては、夜勤専従の看護師を募集していることがあります。夜のみの勤務なので、日中は趣味や家事、ショッピングなどにあてられるというのもポイントです。
自分の時間を昼間に持ちたい方、子どもに手がかからなくなった方にとって大きなメリットとなるでしょう。

クリニック

入院病床を設けていないクリニックの多くは、夜勤なし・土曜は半日勤務・日曜祝日は休診という診療スタイルです。そのため、学校へ通う年齢のこどもをお持ちの看護師が働きやすいというメリットがあります。
また、クリニックは地域に密着したところが多いため、人と接することが好きという方にも適しているでしょう。持ち前のコミュニケーション能力を十分に発揮し、患者さんと信頼関係を築きながら勤務できるというのが魅力ポイントです。

一般企業

看護師資格は医療機関だけではなく、一般企業でも活かすことが可能です。企業で働く看護師のことを「産業看護師(企業看護師)」といい、企業の医務室で社員の健康管理を行ったり、看護知識が必要なコールセンターで質問を受け付たりしています。
産業看護師は、日勤のみで土日休みという勤務スタイルが多いため、体力的な負担は大きくありません。また、難しい看護処置はしないため「医療ミスを起こしてしまうかも…」という精神面のストレスが少ないというメリットも挙げられます。

訪問看護

医療機関や施設が提供している「訪問看護サービス」に従事している看護師を指します。患者さんの自宅を訪問し、看護処置や服薬指導、家族のフォローなどを行うのが仕事です。
病棟勤務に比べて時間に追われることが少なく、患者さんとじっくり向き合うことができるため気持ちに余裕をもって臨めるというメリットがあります。

美容クリニック

アンチエイジングや美容整形、脱毛といった「美」を追求する施術を行うクリニックにも看護師が必要です。いわゆる「看護」とは異なる業務を行いますが、術後のケアや患者さんの心に寄り添うという点では医療機関に勤務する看護師と何ら変わりません。
多くの美容クリニックでは、指名料と販売ノルマによる歩合給制を導入しています。自分の頑張り次第によっては、高額の給与を得ることも可能です。コミュニケーションスキルに自信のある方や、美容に興味のある方に適したジャンルだといえるでしょう。

保育園

未就学児を預かる保育園にも看護師の在籍が求められます。園内で園児が怪我をした、発熱したといった場合に対応する職員の一人です。
保育園勤務の場合、日中に仕事をし土日祝日が休みというケースが多いので、規則正しい生活を送ることができます。また、こども達の成長を見ることができるという楽しみも大きいです。

介護施設

高齢者が入居して生活する介護施設にも看護師が必要です。介護とは違い医療の視点から利用者の身体をサポートします。
病院とは違い、介護施設には急に入居者が入ってくるということはありません。そのため時間と心に余裕をもって準備や対応をすることができます。一人ひとりとじっくり向き合えるというのがメリットです。
また、残業が少ないため、保育園や幼稚園のお迎え時間が決まっているという人でも安心して働けます。公私のバランスが両立させやすい職場といえるでしょう。

その他

勤務ではありませんが、看護スキルは家庭においても活かせます。例えば、家族が怪我した時にはその場ですぐ適切な処置ができますし、体調を崩した場合は症状を見て、病院に連れていった方がいいかどうかを冷静に判断できます。
小さなこどもがいる家庭では「どう対処したらいいの?」という場面も多いですよね。友人に健康上の問題を相談されることもあるかもしれません。薬に関してもある程度の知識があるので、副作用の予測ができます。
このように、看護師は職業の枠を越えて生活をしていくうえでも大いに活かせるスキルなのです。

看護師という使命

看護師という使命

看護師は、小学生が憧れる職業として常に人気があります。また、親世代が将来子どもに就かせたい職業としても上位をキープ。幅広い世代から支持を得ている職業だといえるでしょう。
看護師は、国家試験をパスしなければ得られない難しい資格ですが、社会貢献度が高くやりがいのある職業です。「医療を通して人の役に立つこと」「感謝されること」に喜びを感じて看護師を続けているという人も多いでしょう。
自分の看護で患者さんが快方に向かっていく喜びは、看護師をしていなければ経験できないものです。看護師という職業の使命と誇りは、何にも代えがたいものがあります。

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